東京喰種:re  Tokyo Ghoul : re ©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会

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かつて喫茶あんていくがあった20区。
物語が描くのはあの隻眼の梟討伐作戦から2年という
時間が流れたところから始まる。:reの視点はCCGの捜査官特に人にグールの能力を持たせた
実験体組織クインクスを軸として描かれていく。アニメを実際に見る迄は今ひとつ盛り上がらなかった
けれど1話で雛実(CV:諸星すみれ)がアオギリの一員としてトルソーに”食べ過ぎですよ”と
CCGからのマークに注意を促し「お兄ちゃんみたい」と呟くシーンにはさすがに涙が出そうになる。
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2話のラスト。琲世(=金木 CV:花江夏樹)が喫茶:reを訪れ彼の名前のように何故か懐かしさが伴う
珈琲の味に感銘し董薫(CV:雨宮天)と再び出会うあのシーンは暫く沈静化していた東京喰種への
熱を呼び覚ますのには十分なものだった。原作を読んでいる時のちんたらしたもどかしさはなく
テキパキと進行していくストーリーは時間を忘れさせる。何よりも漫画にはないあの
情感たっぷり
のやまだ豊氏のBGMが今回もバックで流れているのだ。この統一感。最高だ。
雛実も董薫も西尾も絢都も随分成熟した大人のタッチで描かれていくこの:reは、グールvs人間
といった単純明快な2極構図からは乖離し、めまぐるしく各自の立ち位置が変化していく中で
一体何が正しくて何が正しくないのか、正しさとはそもそも何なのか?を再び問い、両端と
その中庸を新たに提示する中で、その昇華された存在が何を見出すのかを問う、そんな物語として
展開していく。それは生きるとは一体何か?とある種同義である。

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デビルズライン Devils' Line ©花田陵・講談社/デビルズライン製作委員会
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一方こちらは吸血鬼vs人間。物語のプロット自体は東京喰種と大差ない。
東京喰種:reにおける琲世の役回りは、この物語の主人公安斎結貴(CV:松岡禎丞)。
彼は人間と鬼とのハイブリッド種として作られた存在。
警察公安部に所属しその能力で
吸血鬼を取り締まる。彼がヒロイン平つかさ(CV:石川由依)を同級生で実は吸血鬼だった秋村から
守り確保する第1話。つかさに出会って彼女の顔にできた怪我に吸血欲を呼び覚ましてしまう。
そして同時に彼女を愛するようになる。東京喰種でいう西尾錦と人間の恋人貴未との関係に似てる。
食べちゃいたいけど守る。血を吸いたいけどとどまる。そういうLOVE。
矛盾する情動の葛藤を安斎がどう自己処理していくのかが興味深い。また安斎のそれをつかさが
どう受け止めるのかもまた。
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多田くんは恋をしない Tada Never Falls in Love ©TADAKOI PARTNERS

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恋をしないなんてつまらない。いや、しまいにゃするんでしょ?多田くん(CV:中村悠一)。
いきなり皇居付近で観光に来ていた美しき外国人女性とのカメラがとり持つ出会い。
あまり外人に見えない金髪のテレサ・ワーグナー(CV:石見舞菜香)はどう見ても
世間知らずのお姫様って感じ。まあ1話でお姫様とは明確にはされてないんだけれど。きっとそう。
「プリンセス・ラバー」みたく親を無くしいきなり財閥のじいちゃんに世話になりお金持ちになった
主人公がセレブな姫や要人の娘に出会うなんていう展開より、家が喫茶店やってる普通の
高校生が観光地で偶然会うっていうシュチュエーションの方が
実際にありそうで好感が持てる。
テレサ達は日本に観光に来ただけかと思ったら訳ありでどうもそうではなさそうだ。
ラストは例によってテレサが多田くんの学校に転校して来ちゃうんだからね。留学か?
とりあえず暫くは二人の関係を見守っていこうじゃないの。

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ゴールデンカムイ Tada Never Falls in Love ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
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これがアニメになるのか。嬉しい出来事だ。単行本じゃなくてヤンジャンで暫く読んでいた。
もともとの絵が緻密でカッコ良いので刻刻に続き制作を担当するgeno studioには期待値MAX
いや、悪くない。アイヌの少女であるヒロイン・アシリパ(CV:白石晴香)が漫画より可愛いらしくなってる。
主人公の杉本(CV:小林親弘)は逆に漫画より冷徹な顔つきになってるような気がした。
明治37年の日露戦争における203高地の激戦をサバイバルした元陸軍の歩兵杉本が
戦死した親友の願いを叶えるため大金を求めかつてゴールドラッシュに湧いた北海道で砂金を集める。
そしてかつてアイヌの一派が集めた埋蔵金とその手がかりとなる24名の刺青の脱獄囚の話を耳にする。
その後ヒグマに襲われた刺青の男を発見。しかし刺青に執着するあまり人食いヒグマの襲撃を受ける。
それを救ったのがアシリパ。彼女の身の上と埋蔵金との因縁を知った杉本は埋蔵金を見つけるため
アシリパに共闘を提案する。人の体に彫られた埋蔵金の地図を24枚集めなきゃならないっていう
この難しくも面白いミッション。ゴールドに目が眩んだ者達がどんな性を露呈するのか、人はその時
どうなるのか、主義と理性、陰謀・策謀が今後どんな風に交錯していくのか。そして生き残るという醍醐味。
そこをスリリングに見せて欲しいし期待したい。焚き火とヒグマがやけにリアルだなと思ったら、
あれはCGなのね。海外のニキ達はヒグマのCGをなぜか酷評してたw 俺はあまり気にならなかったけど。
それより海外のアニキ達が蝦夷の原住民・アイヌについて学んでくれることを期待したい。
これはきっと彼らには受ける。

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こみっくがーるず Comic Girls ©はんざわかおり・芳文社/こみっくがーるず製作委員会
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芳文社。デビューして間もない(センスはあるが画力と構成力さらにリアリティにかける)新人の
現役女子高生漫画家・萌田薫子(CV:赤尾ひかる)を軸に展開するなんだかクスクスさせる物語。
テンポがよくて飽きない。芳文社ならぬ文芳社が同様な漫画家達を寮に住まわせ切磋琢磨させる。
恋塚、色川、勝木と苗字で得意とする漫画のジャンルがはっきり色分けされてるのがわかりやすい。
ベタ塗りは俺も趣味で少しやったことがあるけれど意外と時間がかかる。ましてや
先生の原稿を台無しにしないように迅速に進めるなんぞ、想像しただけでも気を使うことこの上ない。
あのやっちまった時の感じはよくわかる。なので
萌田薫子のドジさ加減を笑えない俺がいた(笑)
少年ジャンプが慣習として定着させたと伝えられる連載漫画のアンケート評価制度。
あれはどうなんでしょうね、まあ、結局読者の見たいものしか載らない。結果そういうことだよね。
結果、同じような傾向のものしか世に出なくなる。それは漫画の本質にとっていいことなんだろうか?
こみっくがーるずを見ながらそんなことを考える私の着想した漫画はきっと売れない。
そんなことを考えたりした。

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ヒナまつり Hinamatsuri ©2018 大武政夫・KADOKAWA刊/ヒナまつり製作委員会

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冒頭の
新田(CV:中島ヨシキ)
「また一つコレクションが増えたぜ。ふっ…どこの世界も金稼げる奴が勝ちなんだよ。ファハハハハハ!!」
ブアーーン!   ゴツン!!!!   「あう!  あいったああ〜!」  ゴロリンコ…
「なにこれ...。」   ブル  「あう...!」 

....よし!....見なかったことにしよう」
就寝・目覚め・シャワー・朝の珈琲


「まあ、あるわな。そりゃ、あるよ
..

「ちょっとお」 
「お...?」 
「裏側にあるスイッチ押してこの拘束解いて」
「......」 
「ちょっとお、そこの」 
「ああ、やってやるよ!」 ガチャン ボアーン  「服、くれ」「あん?」「服くれ」
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このヒナと新田の最初の出会いのシーン、これを何度見返したことか! めっちゃ面白い!
これだけで継続視聴決定だ。台本のセリフやモノローグのがちょいちょい面白く。
ボケもツッコミも程よい。俺は綺麗なターコイズブルーの髪色をしたヒナは可愛いと思うw 
それもサイコキネシスの能力があろうがなかろうが可愛いと思う。かりそめでもいい、
もし俺が新田のような財力があったならば、きっと彼女の世話係になって囲うであろうw
ヒナの発言から察するに彼女が元いた世界では、彼女はそれこそただの戦う道具、
それが新田との出会いによって変化していく。ヒナの目線を通してわかる大人のエグい本質。
図らずもヒナをいっぱしにしていくのがヤクザの兄貴という構図がたまらない。
ヒナのピュアさも強さも、新田の任侠も人柄もよくわかった1話。さてこれからどうなる。

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甘い懲罰〜私は看守専用ペット sweet punishment  ©いづみ翔/Suiseisha Inc.

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おなじみの今期のエロ5分アニメ。タイトルからしてモロだ。OLヒロイン
早乙女陽奈(CV:三宅麻理奈)はいきなり業務上横領の罪で有罪判決となり、
怪しげな黒翼刑務所に収監されてしまう。看守長のルックスはモロ、ナチス風。
ここは彼女以外の受刑者が全部男。職員も全部男。設定からもう既にやばいのである。
これからどう展開していくのかは見え見えなのだが、その期待を裏切らず定石通りいくのが
エロアニメというもの。1話では早速みんな受刑者は全てそうしてるからっていう理由で、
身体検査。看守曰く「脱げ」。陽奈は戸惑いながらも全裸になってベッドに横たわる。
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通常版だから例によって全部はみせないんだけれど、想像力がそれを補ってくれる。

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ピアノの森 The Perfect World of Kai © 一色まこと・講談社/ピアノの森アニメパートナーズ
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2007年版の映画は見た。今回は30分のテレビアニメとして再登場。
幕開けはいきなり主人公・一ノ瀬海(CV:斉藤壮馬)がショパンコンクールに挑むところから。
そこから過去へ。そもそもの出会いのシーンへと移行する。
びっくりしたのはピアノの演奏シーンの数々。かなり譜面に正確かつ滑らかに指が動く。
よくぞここまで音に合わせてセルを書いたものだ。見事な再現性にまず驚嘆。
映画で見なかった、雨宮修平(CV:花江夏樹)がお金持ちのいじめっ子金平に責められて
ちん○を見せるシーンが新鮮だった。物語はほぼ映画版と同じように進んでいく。
1話は夜、過去に自分ものだった森のピアノを美しく弾く海を見つけた音楽教師・
阿字野壮介(CV:諏訪部順一)が「これは選ばれた手だ」と海の腕を掴み取るところで終わる。
映画では海が地区予選で見事な演奏をするものの、自由な音楽解釈を許さない
譜面至上主義の日本の音楽教育システムの限界に直面し落選。阿字野が海の母に
世界で勝負しませんか?と促すところで一応の終わりをみる。
そう、僕が見たいのは映画の続きだ。その後海がコンクールへと至る軌跡。
そこが楽しみにしてるところ。

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ひそねとまそたん Dragon Pilot: Hisone and Masotan © BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団

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夢も希望も想像力も羽ばたくめっちゃ面白い一品。久々に味わう作品世界に否応無く惹き込ま
れる”あの感じ”。こういう作品に時々出会えるからアニメはやめられない。
タイトルの「と」はandだと予想していたけれどひそね(CV:久野美咲)がヒロインでまそたんが
神世の時代から日本人がひっそりとその存在を秘匿し続けてきた変態飛翔生体=ドラゴンの
名前(まそたんが付けた)だったのね。航空自衛隊の岐阜基地がメインで描かれてるのが地元民
には嬉しい。「将来の夢」なんて漠然としすぎて「自分にしかできない何か」に確証なんて持てや
しない高校時代。進路希望調査表にぼんやり眺めた空にたまたま飛んでいた戦闘機をみて
航空自衛隊と記入するごく平凡なヒロインがあろうことか自衛隊の極秘生体兵器である龍に
選ばれし者になり登場パイロット(略してDパイ)になるという着想の妙。
コックピット着座するんじゃなくて龍に飲み込まれて胃の中に乗るっていうね、ありそうでなかった
世界が無理なくすんなり提示される妙。シン・ゴジラも良かったがこれも面白いですよ樋口監督。
岡田さんの構成・脚本、青木さんのキャラデザも微妙にズレを活かす感じでさすが。
うーん博報堂DY、やるなあ。